鈴の会
  残雪を踏みしむ坂の配達夫
残雪の牧に嘶く駿馬かな
冬夕焼つくば稜線茜色
ランドセル幾多の恵い卒業す
校庭に脚はずませる卒業歌
子の眠る山の残雪一つ星
病癒え身も軽やかに花衣
卒業や坊主頭の古写真
古き良き雛は七段公民館
安息の墓石に消ゆる名残り雪
窓際の壁に一輪寒椿
富士の嶺残雪遠く土手の風
寄せ書きの夢を囲んで卒業す
戸を繰れば寒月雲に入らんと
風に乗り厨に聞こゆ卒業歌
夕陰の庇に残る雪雫く
父母の眠るみちのく残り雪
卒業や誓いの言葉の凛として
内裏雛飾る幸百までも
卒業記念友情契るサイン帖
寂しさやうつろに鶴の北帰行
人の影動く茶室の春障子
卒業と胸に秘めたる思いつげ
身の振りもいまだ決まらず卒業す
残雪を分けて道辺の草こゆる
身分史を解くも貧しき卒業期
水野 治枝
内藤 和香子
白井 恵子
高橋 庸子
丹治 早春
五島 恭子
伊達 いよ女
斉藤 たつお
秋山 佳子
浅見 喬子
赤坂 登志子
白井 としみ
角 英一
山本 多津女
佐藤 冨美子
正門 ツタ
小泉 澄江
高瀬 光子
中村 阿応
小林 美穂子
先崎 ふみ子
笹原 ひさ子
牛山 正
大関 和美
野上 純子
進藤 清